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6.4 インストールする手順を所定の各ファイルに記述する
ソフトをインストールするには、
インストールしようとしている環境が適切であるか確認する必要がありますし、
ファイルを所望の位置に置いた後に、
某かのお決まりの設定をする必要がある事もままあります。
ここではその様な手順を実現する方法を述べます。
PackageMaker Help に記述がありますが、
インストーラが行う手順は以下になります。
- InstallationCheck
- VolumeCheck
- preflight
- preinstall or preupgrade
- (INSTALLER EXTRACTS AND INSTALLS THE PACKAGE'S CONTENTES.)
- postinstall or postupgrade
- postflight
MacOS X WorkShop ではこの中の、
InstallationCheck, postinstall, postupgrade を利用
しています。
以下順次説明していきます。
- InstallationCheck
-
「OSX-WS/Resources/InstallationCheck」がスクリプトの実態で、
「OSX-WS/Resources/Japanese.lproj/InstallationCheck.strings」
がメッセージ(日本語環境UTF-8)の実態です。
ここでは、
インストールしようとしている環境が適切であるか
を確認します。
している事は、
- MacOS X のバージョンは適切か?
- X11 がインストールされているか?
- Xcode がインストールされているか?
のチェックと、
状況に応じたメッセージの表示です。
詳細は Apple のドキュメント
をご覧下さい。
- postinstall, postupgrade
-
「OSX-WS/Resources/postinstall」がスクリプトの実態で、
「OSX-WS/Resources/postupgrade」は、現在
postinstall へのシンボリックリンクです。
Tiger 版のインストーラでは別のファイルに成る予定です。
ここでしている事は、
- rpm database の初期化
- 基本パッケージ OSX-{Preferences,X11,system}*
のインストール
- ドットファイルを各ユーザーへ配布
です。
最後に、
「OSX-WS/{Welcome,ReadMe,License}.rtf」
を作っておきます。
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KOBAYASHI Taizo
平成17年7月15日